一つの大山と和やかな風
「尺八演奏家」と聞いてどんな生活や日常をイメージするでしょうか?
実は人によってかなり千差万別で、一概にこういう生活を送っているものだ!と言いにくい。
なので、そのイメージが固まらないものだったりします。
そのため、プロの道を!と思った僕も、最初そのイメージが沸かなくてすごくボンヤリと「こういうもんかなぁ…?」と思っていたことを覚えています。
では今の僕が思う尺八演奏家という生き方のイメージは?
そこから、今の僕がどういう演奏家を目指しているのかを紹介したいと思います。
これまで自分を一流の人々のいる環境に放り込むようにして来ました。その御蔭で人間国宝や日本一の演奏家の人々に直に触れて学ぶことができたからです。そのように接しているうちに、僕が尊敬してやまない演奏家の先生方には共通したスタイルがあるなぁと気づきました。まとめると以下3点です。
①1人で軽やかに何処でも赴く
②確かな演奏力と指導力でも求められた場所で一流のパフォーマンスを発揮する
③和やかに軽やかに、機を見るに敏で囚われずに次の場所へ去っていく
その様子は喩えるなら、一つの山のように雄大で確かな存在感を持っている。
それと共に和やかな風のように軽やかでしなやかである。
たった1人で行って、演奏して、帰っていく。
そういう様が演奏家という生き方なんだな、と僕は感じ「ああいう人たちのような演奏家として生きたい、成りたい」と今は考えています(ちょっと演奏の傭兵っぽいよなって思ったりします苦笑)
重厚な山と和やかな風の吹く様。それを象徴するものを探した時にピンときたのが葛飾北斎の「凱風快晴」だった。そこから一字頂きました。「凱」はイカツい見た目とは裏腹に「なごやか」の意味をもつ漢字なんです。
見た目に反した中身…僕にぴったりだと思ってます笑
偉大なる先人たちのような、凱風快晴のような演奏家を目指しています。
そんな僕がどんなことをしているのか?
ぜひ本サイトで見てみてください!